酒呑み親父のよもやま噺

探求心旺盛な酒呑み親父の随想録

『命預けます』藤圭子

【今日の一枚】
『命預けます』藤圭子
1970年7月25日リリース(日本ビクター)

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藤圭子」の4枚目のシングルである。
発売後1ヶ月ほどで,オリコンチャートの3位を獲得した。
レコード売上は累計105万枚を記録している。

この歌をタイトルにし,「藤圭子」自身の出演で映画化した「涙の流し唄 命預けます』も封切られたるほどの大ヒット曲である。

小学生の頃のヒット曲ある。
その頃テレビを見ながら思ったのは,「表情を変えずに歌う人だな」ということくらいで,歌詞の内容が大人びたものだったので理解もできなかった。

大学生になって「藤圭子」の歌唱力の凄さに目覚めた。
そのきっかけは,パチンコ屋に流れる有線放送からであった。

記憶が正しければ,その時聴いたのが『命預けます』だったと思う。
この一曲で「藤圭子」に嵌まってしまった。
パチンコをする手を休めて聴いていたという記憶が残っている。
レコードは,京都の河原町辺りの古書店で手に入れたと記憶している。

このレコードがリリースされたとき,「藤圭子」は19歳という少女だった。
今の19歳がどう転んでもこの歌は歌えないのではないだろうか。

日本の歌手の中で,歌唱力のある歌手を3名挙げよと言われたら,私は躊躇わず「藤圭子」をその一人に指名するだろう。

その歌唱力は,「藤圭子」の娘である「宇多田ヒカル」へと確実に受け継がれている。