小学生のころ「父親参観」という,参観者が父親のみという参観日があった。
参観日は母親が参観するのが普通だった時代に,父親をターゲットに行われたイベントである。
父が小学校5年生の時の算数の授業を参観してくれた。
父が参観日というものに来てくれたのは,後にも先にもこの時だけである。
家に帰って授業の感想を聞いてみると職人気質で無口な父が,
「先生はよくわかるように説明していたな…」という感想を言った。
今でも5年生の時の担任の先生は算数の授業が上手な先生だったのだと思っている。
父親の一言が子供に与える影響は大きいのである。
「父親参観日」がなくなって久しい。