酒呑み親父のよもやま噺

探求心旺盛な酒呑み親父の随想録

『バスが坂道を下りてくる』ダ・カーポ

【今日の一枚】
『バスが坂道を下りてくる』ダ・カーポ
1975年3月10日リリース(日本コロムビア

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ダ・カーポ」の6枚目のシングルである。
大ヒット曲となった4枚目のシングル『結婚するって本当ですか』に続く第6弾であったが,スマッシュヒットに終わった名曲である。

「14歳の時の記念すべき出会い」である中学2年生が終わる年の3月にリリースされた曲である。

私が通った中学校は,山を削ってつくられた小高い丘の上にあった。
当時はまだ学校の周りに家は少なく校舎からは故郷の街の東側に広がる田園風景が見下ろせたのである。

校舎から校門までは,ゆるやかな坂道となっていた。
もちろん,そこをバスが通っていたわけではないが,何となくそんなイメージでこの曲を聴いていたという記憶が残っている。

歌詞の内容が,中学校3年生に進級するときの心情にリンクして,とても印象に残る一曲となっている。

今でもこの曲を聴くと,おそらく次の学年ではクラス替えで離ればなれになるだろうという切ない別れの思いが蘇ってくるようだ。

心に残る一曲とは,ヒットしたかしなかったかではなく,どれだけ自分自身の心情にリンクした曲であるかどうかにかかっているのだろう。