【今日の一枚】
『路面電車』シティ・クラフト
1978年1月25日リリース(RCA)
高校生の時に初めて,深夜ラジオから流れるこの曲を聞いた。
路面電車の別れを歌った歌詞が新鮮だった。
曲の中で繰り返される「路面電車が走る…走る」というフレーズが印象的なので,思わず聴き入ってしまったという記憶が残っている。
この時の歌が,「シティ・クラフト」というフォーク・グループが歌う『路面電車』という曲であることは後に知った。
「シティ・クラフト」というフォーク・グループを知っている人はおそらく少ないと思う。
ヒットした曲がないのである。この曲もヒットしたという記録は残っていない。
今では,このレコードは稀少品なのではないだろうか。
市電の走る街には憧れがあった。
何となくノスタルジックな雰囲気がするところが好きだった。
京都の大学に合格して,青春時代の4年間を京都で過ごした。
私が京都の大学に入学する前年に京都市電は廃止されていた。
しかし,何となく市電が走っていたという雰囲気は残っていた。
京都に来て一番に思い出したのが『路面電車』という曲だった。
大学時代の4年間に,このような別れの場面があったかどうかはさておいて,大学時代を思い出すたびに脳裏を過る一曲となっている。