酒呑み親父のよもやま噺

探求心旺盛な酒呑み親父の随想録

『檸檬』さだまさし

【今日の一枚】
檸檬さだまさし
1978年8月10日リリース(ワーナー・パイオニア

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さだまさし」が,1978年3月25日にリリースした3rdアルバム「私花集」の収録曲の中からリリースした,ソロ6枚目のシングル盤である。

シングル盤のインナー・スリーヴの表紙は,「さだまさし」が描いたお茶ノ水橋から眺めた聖橋のイラストが用いられている。

高校生の頃にヒットしたアルバムの中の一曲である。
青春時代の,切ない恋と,何とも言えない別れの微妙に揺れ動く心情を,これほどまでに丁寧に描写した曲に出会ったのは,これが初めてと言ってよい。

この一曲をきっかけに,一時期「さだまさし」を聞きまくったという想い出がある。

梶井基次郎の小説『檸檬』をベースに,舞台を御茶ノ水に置き換えた歌である。
歌詞に「聖橋からレモンを投げる」という描写があるが,個人的には,「檸檬」ではなく,「ソフトボール」を投げて欲しかったのである。

もちろんその理由には触れない。