【今日の一枚】
『春なのに』柏原芳恵
1983年1月11日リリース(フィリップスレコード)
「柏原芳恵」の12枚目のシングルである。
作詞・作曲を,シンガーソングライターの「中島みゆき」が担当している。
オリコンチャートでは最高位は6位まで上昇,シングル売上は61万枚を記録し,「柏原芳恵」にとっては,『ハロー・グッバイ』に続くヒットシングルとなった。
また,この曲で『紅白歌合戦』へ初出場を果たしている。
この曲がリリースされたときには,既に就職していた。
それまで,「卒業式」をテーマにした曲は,『高校三年生』か『贈る言葉』くらいが定番だった。
あの大ヒット曲「尾崎豊」の『卒業』は1985年のリリースだから,当時はまだこの世に存在しなかったのである。
私は,既に大学まで卒業していたので,「卒業式」には関係ない状態にあったが,しばらく振りに,「卒業式」をテーマにしたいい曲が出たなという印象を持ったことを覚えている。さすが「中島みゆき」だとも思った。
それにしても,今でも記念に,学生服の第二ボタンをもらうという風習は健在なのだろうかと思いながら,久しぶりにレコードを聴き返した。
もちろん,現在でも卒業ソングの定番としてよく知られる曲の一つであることには間違いない。