酒呑み親父のよもやま噺

探求心旺盛な酒呑み親父の随想録

『巡恋歌』長渕剛

【今日の一枚】
巡恋歌長渕剛
1978年10月5日リリース(東芝EMI

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長渕剛」のファーストシングルである。(通算では2枚目)
1977年に,ビクター・レコードから『雨の嵐山』でデビューしたがふるわず,活動を停止し故郷の九州に帰郷していた。

この曲が再デビューの曲となり,オリコンチャートでは最高位173位となった。
ライブにおいてもほぼ欠かさず演奏される定番曲となっている。

高校生の頃のヒット曲である。
1978年と言えば,そろそろ「フォークソング」の波も去って,「ニューミュージック」と呼ばれる音楽の新しいジャンルが安定期に入った頃だったと思う。

そこへ,首にハーモニカを提げてフォークギターをかき鳴らしながら歌うという時代がかったシンガーソングライターが登場したのだ。

長渕剛」が出てきたときには,時期を間違えたのではないかと,ある意味驚いたものだ。
ただ,「フォークソング」全盛の頃のミュージシャンより,ギターが確実にうまかったという印象が残っている。

50枚以上のシングルと30枚近いアルバムをリリースし,J-POPの世界の大御所のひとりに成長した「長渕剛」の,ここが出発点だったのかと思うと,まことに感慨深いものがある。