酒呑み親父のよもやま噺

探求心旺盛な酒呑み親父の随想録

『木枯しの二人』伊藤咲子

【今日の一枚】
『木枯しの二人』伊藤咲子
1974年12月1日リリース(東芝EMI

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伊藤咲子」の3枚目のシングルである。
作曲を「三木たかし」が担当しているが,「伊藤咲子」にとっては初めて,日本の作曲家による楽曲がA面に採用されたシングル盤である。

リリースが年末だったこともあり,翌年に渡ってセールスを伸ばし,自身最大のヒット曲となる。また1975年のオリコン年間チャートでは36位にランクインしている。

「こがらし」は「木枯らし」という送り仮名が規範的であるため,当曲の曲名は特にWeb上で「木枯らしの二人」と誤記されていることが多く見うけられるが,正式の表記は「木枯しの二人」である。

中学生の頃のヒット曲である。
デビュー曲の『ひまわり娘』以来,テレビなどでは彼女の歌をよく耳にしていた。「伊藤咲子」は,当時のアイドルと比べて「歌が上手い」という印象を持っていた。

曲の最初に「サビ」を持ってきて,聴衆を曲のなかに引き込むということができるのも,やはり歌唱力の裏付けがあってこそだと思う。
『木枯しの二人』は,まさに「伊藤咲子」にはうってつけの一曲だった。

この曲がリリースされた時期が,「14歳の頃の記念すべき出会い」の頃とも重なっていたので,ひときわ印象的な一曲として記憶に残っているのである。