酒呑み親父のよもやま噺

探求心旺盛な酒呑み親父の随想録

『アザミ嬢のララバイ』中島みゆき

【今日の一枚】
『アザミ嬢のララバイ』中島みゆき
1975年9月25日リリース(キャニオンレコード)

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中島みゆき」のデビューシングルである。
本作発表・発売前の1972年に,「フォーク音楽祭全国大会」に出場し,『あたし時々おもうの』で入賞しており,この時の音源は大会実況版としてLP化されている。

そのような経緯もありレコード・デビューとプロ・デビューは年月が異なるが,デビューとしては本作『アザミ嬢のララバイ』から起算されている。

また,2010年に毎日放送で放映された深夜テレビドラマ「アザミ嬢のララバイ」のテーマ曲にも採用されている。

中学生の頃にリリースされた曲である。
中島みゆき」の曲を初めて聴いたのは,1975年10月の,ヤマハ音楽振興会主催の「第10回ポピュラーソングコンテストつま恋本選会」と,同年11月の「第6回世界歌謡祭」にてグランプリを受賞した『時代』であった。

当時私は,「中島みゆき」は『時代』でデビューしたものだと思っていた。
『時代』が,20万枚のヒットとなったことで,「中島みゆき」の名前は全国的に知られることとなったのだが,おそらくその陰に隠れてしまったデビュー曲『アザミ嬢のララバイ』は,あまり知られてはいなかったと思う。

中島みゆき」の歴史は,この曲から始まった。
久しぶりにレコードで『アザミ嬢のララバイ』を聴いてみたが,やはり「中島みゆき」の代表曲であり,フォーク史に残る名曲のひとつだと再認識した次第である。