酒呑み親父のよもやま噺

探求心旺盛な酒呑み親父の随想録

『大阪ラプソディー』海原千里・万里

【今日の一枚】
『大阪ラプソディー』海原千里・万里
1976年2月25日リリース(ビクターレコード)

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漫才コンビ海原千里・万里」のシングルである。
大阪の街の見どころに触れつつ,恋人同士の心情を描いた一曲で,総売上は40万枚を越える大ヒット曲となった。

歌詞には大阪の名所がいくつも織り込まれていて,大阪を歌ったご当地ソングの中で最も人気のある曲の一つとなっている。

高校生の頃のヒット曲である。
この曲を初めて聴いたときには,その当時の曲ではなく,戦争直後に作られた歌なのではないかと勘違いしてしまった。

伴奏にマンドリンの音色が入っているところやメロディーの持って行き方やテンポが,まさに「古賀メロディー」を思わせるのだ。

おそらく,藤山一郎のヒット曲『東京ラプソディー』をイメージして作られたのではないかと思うが,そこが当時の国民の,古き昭和を思う感覚にマッチしたのだろう。

青葉城恋歌』や『ああ宮城県』などのご当地ソングが多くリリースされ,ヒットした時代ということもあったのだろうと思う。

そう言えばここのところ,ご当地ソングかヒットしたという話を聞かなくなってしまった。