【今日の一枚】
『バラが咲いた』マイク真木
1966年4月5日リリース( フィリップス・レコード)
『バラが咲いた』は,浜口庫之助が,サン=テグジュペリの童話『星の王子さま』の薔薇をテーマにした一節からモチーフを得て作詞・作曲したと言われている。
この曲のヒットが契機となって,日本の音楽界にフォーク・ソングブームが広がっていくこととなる。いわば,日本のフォークソング史の起点となる一曲である。
この曲のヒットにより,眞木は1966年の『第17回NHK紅白歌合戦』に初出場している。
小学生になった頃,近所のお姉さんがウクレレでこの曲を弾き語りしてくれたことがあった。楽器を弾きながら歌うという行為が,小学生の私にとってはとても新鮮だった。また,メロディーも歌詞もシンプルで,今まで聴いたどの曲よりもスーッと入ってきた。
日本のフォークソングの原点,所謂「キャンパスフォーク(カレッジフォーク)」幕開けの一曲だったのである。