酒呑み親父のよもやま噺

探求心旺盛な酒呑み親父の随想録

『戦争を知らない子供たち』ジローズ

【今日の一枚】
戦争を知らない子供たちジローズ
1969年7月5日リリース(ビクター)

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1970年8月23日,大阪万博でのコンサートで初めて歌われ,その模様がライブアルバム『戦争を知らない子供たち』として発売された。
1971年2月5日,「ジローズ」の歌唱によるシングルが発売された。
オリコン最高11位,累計売上30万枚以上のヒットを記録している。

この曲の発表当時は,「ベトナム戦争」の真っ最中であり,憲法の制約のある日本政府もアメリカ合衆国の戦争遂行に基地の提供といった形で協力していた。
そのような中で発表されたこの曲は,日本における代表的な「反戦歌」となったのである。

初めて聴いたのは、小学生の頃だった。
両親は,戦争中に青春時代を過ごした年代だったし,身の回りの大人たちは殆どが「戦争を知っている世代」という時代だった。
中には「日清戦争」や「日露戦争」を語る老人さえいた。そんな中で,この曲を聴いたとき,「これは僕たちのことを歌った歌だな…」と思った。

小学生の自分には,この歌が「反戦歌」という認識はなく,むしろ,自分たちの「テーマソング」として,友達と声を合わせて歌ったという記憶が残っている。